短編小説ユトリロの街【11】
三宮の駅を降り、交差点を渡って西へ50メートル位戻った所に、健吾の店『アリス』はあった。30代も半ば位だろうか、女の従業員が接客している。 民芸品のバッグから靴、ミサンガ、ゴブラン織りのタペストリーなど、お洒落に置いているのを見ながら、ロシアのマトリョーシカを手に取った時だった。...
View Article因島で見た野鳥【146】サンコウチョウ
サンコウチョウとは、さえずりが、「ツキ・ヒ・ホシ(月日星)ホイホイホイ」と聞こえ、「三光鳥」とされている野鳥。メスも同じようにさえずる。特異な風貌で、これもバードウオッチングでは、「一度は見たい」野鳥の一種である。 筆者はオス全身の撮影にはまだ成功していないが、初めに、オス・成鳥の見事な写真を、山本正幸(香川県高松市)著”かがわの生き物たち”(美巧社、2021年2月) からの転載で、写真①に示す。...
View Articleふるさとの史跡をたずねて【286】彩色磨崖仏(尾道市因島田熊町青影山中腹)
彩色磨崖仏(尾道市因島田熊町青影山中腹) 島四国三角寺の奥の院の上には、あざやかに彩色された磨崖仏が二体ある。 これは奥の院の本堂内にある弘法大師の磨崖仏の脇仏である。 右側が不動明王、左側が観音菩薩である。 不動明王像には、谷の丸囲み文字に続けて昌栄丸と彫ってある。 観音菩薩像には、右側に「大正三年三月吉祥日」とあり、その隣の施主の名は読めない。 左側には「田熊西濱...
View Article【~1/9】高速バス割引 お得なセットプラン
広島県バス協会は1日、「ひろしま秋のバスぶら割」という、県内11路線で高速限定のバス割引を始めた。期間は来年(2023年)1月9日(月・祝)まで。 バス乗車券+お買物券や食事券など、最大で65%お得なセットプランを販売。...
View Article【11/2~6】秋の音楽休暇村
一般社団法人コジマ・ムジカ・コレギア(代表小島燎)は2022年11月2日~6日、「しまなみ海道・秋の音楽休暇村2022」を開催する。特別協賛・(株)三和ドック、協賛・平山郁夫美術館。総合プロデューサーであるヴァイオリンニスト小島燎氏を中心としたプロミュージシャン13人が大集合する。地元ゆかりの新進音楽家13人も参加。 【2日】オープニングコンサート「ふたつのアメリカ」18時30分、浄泉寺。...
View Article竹長区民館35周年記念大会
因島田熊町竹長区は2日、区民館建設35周年を記念して記念大会と文化祭を開催した。 主催の実行委員会(村上富男実行委員長)とともに竹長区(村上政司区長)が当日の運営をし、因島各地や上島町の31事業所や個人による協賛が寄せられた。 午前中は10演目が披露され、午後からは45人がカラオケで自慢ののどを披露して楽しんだ。 [ PR ]ピザカフェつばさ因島の美味しいピザ屋「ピザカフェつばさ」...
View Article内海造船瀬戸田「あおい」完工
内海造船瀬戸田工場で建造中の旅客船兼自動車航送船「あおい」が9月30日、完工した。 高齢者・身障者のためのバリアフリー設備として、旅客乗船口から客室エントランスに直接移動可能なエレベーターを装備している。現行の船より大型化することで、車両の輸送力と快適性向上を図っている。展望風呂、足湯、ペットルーム、サイクルピットなどが設けられている。...
View Articleヤクルト村上選手に因島水軍城からエール
因島観光協会は5日、プロ野球セリーグ・ヤクルトスワローズの村上宗隆選手が成し遂げた日本選手最多56号ホームランと三冠王を祝し「村上つながり」で、因島水軍城来場者に「村上海賊」をプリントしたクリアファイルを贈呈した。 56号と三冠王の3で合わせて59枚。 1日のみの企画で来場者は思いがけないプレゼントに喜んでいた。 因島水軍城 [ PR ]ピザカフェつばさ因島の美味しいピザ屋「ピザカフェつばさ」...
View Article小学生が地びき網体験 福山大学マリンバイオセンター(因島大浜町)
尾道市の環境学習推進事業「ふるさと海辺教室」が3日、因島大浜町にある福山大学内海生物資源研究所(マリンバイオセンター)で行なわれた。訪れたのは尾道市立栗原小学校3年生81人。講師は大学教職員と学芸員養成課程の学生。 はじめに大学近くの海岸で「地びき網」体験をし、網にかかった魚の観察をした。アイゴ、ヒメハゼ、チヌ、キス、サッパ、エソなど約20尾があがった。...
View Article因島オリジナル葉物野菜「しまなみリーフ」11月販売に向けて植え付け始まる
因島のオリジナル葉物野菜「しまなみリーフ」の販売が11月1日から始まる。今年で5年目、冬季限定で3月上旬まで販売される。 あざみ菜と高菜を交配させたオリジナル葉物野菜が「しまなみリーフ」。鮮やかなグリーンとさわやかな辛みが料理に使いやすいと好評だ。食物繊維・よう酸・ビタミンC・カリウム・鉄分が豊富に含まれており栄養価の評価も高い。加工品もある。...
View Article短編小説ユトリロの街【12】
麗香は三宮から神戸に行き、新神戸から新幹線で新尾道迄帰った。 丁度待っている尾道バスに乗り換え、因島土生港前で下車した。 そこに4、5台止まっているタクシーの、一番前の平和タクシーで、自宅を通り越し、山荘で降りた。 愛の為ならウサギも月に住むという 神様お願い私を月に連れてって麗香の心は千々に乱れ、軽い気持ちでアリスへ行った事を後悔していた。 顔で明るく笑っていても たとえば心は鎖につながれて...
View Article尾道海属記念連載「シマナミ海アソビ」【3】カヤック①
1934年(昭和9年)に日本初の国立公園に指定された瀬戸内海。穏やかな海にたくさんの島々が浮かぶ風光絶佳の多島海は、カヤックをするのに適したフィールドです。 シマナミは、まさにカヤッキングパラダイス。シマナミでカヤックをしないことは、せっかくの観光資源を無駄にすることと同じなのです。 おだやかな海に出艇した時の、あの解放感と気持ち良さはチャレンジした人にしかわかりません。わたしたち「SLOW...
View Articleふるさとの史跡をたずねて【287】水掛地蔵尊(尾道市因島田熊町青影山中腹)
水掛地蔵尊(尾道市因島田熊町青影山中腹) 島四国三角寺の奥の院の参道には、さまざまな石碑や石仏があって聖地の雰囲気を盛り上げている。 その中でもひときわ目をひくのが水掛地蔵尊である。凝った天蓋の下には台石の上に立つ地蔵さんがある。 水を掛けてあげるようにバケツと杓がかつては用意してあったが、こういうのはお世話をする人がいなくなるとすぐに荒れる。天蓋のせいか、お地蔵さんは綺麗であった。...
View Article因島ふるさとカレンダー 2023年度版発売
因島商店街連絡協議会(会長・圓光克文)は今年も「因島ふるさとカレンダー2023」を作成し、11日から販売を開始した。2012年(平成24年)から始めたこの取り組みは、自宅・お店・会社・贈り物に喜ばれ、10年目を迎えた。因島各地の季節を告げる写真を楽しんではいかが。 A3中綴じ12カ月。メモ書きスペースもあり実用的。全国発送もす。 【問合せ】 因島商工会議所 TEL 0845-22-2211...
View Article因島総合支所がグッドデザイン賞 展望デッキにポルノグラフィティのサイン
因島土生町にある尾道市役所因島総合支所の建物が、日本デザイン振興会のグッドデザイン賞に選ばれた。 2019年度に完成した庁舎は3階建てで、2・3階に展望デッキを設け、土日祝日7時~19時30分には市民に開放している。因島出身のバンド「ポルノグラフィティ」のメッセージが書かれた木製の手作りベンチも置かれ、多くのファンが訪れている。...
View Article中庄八幡宮奉納相撲 地元力士たちが奮闘
左の力士が星野旭克さん(拓殖大学相撲部出身) 150年以上の歴史を誇る中庄八幡宮奉納永代相撲(第35代碇山幹夫頭取)が16日、境内相撲場で開催された。 はじめに土俵上で井川宮司による神事が行なわれ、力士たちの無事を祈願し、歴代の頭取たちが「頭取塚」を参った。...
View Article短編小説ユトリロの街【13】
「あんただ!あんたのせいで、お嬢さ…イヤ麗香は変になったんだ。前の麗香さんに返してくれよ!」 健吾の顔を見るなり、辰也が一気にまくしたてた。 麗香からの連絡が途絶え、こちらから携帯や山荘へかけても、受話器を取る事はなかった。 そんな矢先、辰也からの連絡を受け、大急ぎで車を走らせて来たのだ。 辰也に案内された所は、部屋続きに六角形になっている、アトリエだった。...
View Article因島で見た野鳥【147】アオゲラ
キツツキ科の1種で、全長29cmで、本連載【51】で紹介したコゲラ(全長15cm)より、2倍ほどの大きさで、ヒヨドリより大きい。屋久島から本州の低地~低山の林に生息し、留鳥で、日本固有種である。 顔から首は灰色で、下面に黒い横斑がある。上面は、黄緑色。顎の赤斑が明瞭で、オスでは額から後頭にかけて赤く、メスでは後頭部が赤い。...
View Articleふるさとの史跡をたずねて【288】六松園記念碑(尾道市因島田熊町青影山登山道)
六松園記念碑(尾道市因島田熊町青影山登山道) 田熊町側から青影山へ登るには島四国62番宝寿寺のところからさらに山側の道へ入る。その突き当たりに「因島八景 六松公園からの多島美」の石碑があり、そこから徒歩の登山道が始まる。少し登ると分岐点があり、青影山方面と島四国三角寺の奥の院方面へと別れる。その分岐点の山側に石碑がある。...
View Article瀬戸田高校だより2022
島の子の学びと成長育む 瀬戸田高校校長 畦知(あぜち)克利(かつとし) 本校は大正14年瀬戸田実科高等女学校として創立され、その後いくつかの所管や校名の変遷を経て、昭和43年に現在の県立瀬戸田高校になりました。97年の歴史を刻んでまいりましたわが校は、令和7年度には100周年を迎えます。...
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