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Channel: せとうちタイムズ(尾道市因島・瀬戸田地域の週刊新聞)
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ふるさとの史跡をたずねて【27】白滝山観音堂(因島重井町白滝山)

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白滝山観音堂(因島重井町白滝山)

青木城跡の東にある標高226メートルの白滝山は今から190年ほど前の文政年間に作られた五百羅漢石仏群で有名だが、それ以前から観音堂があった。

白滝山は岩山で雨が降ると白い滝のように見えるのでそう呼ばれるようになったと伝わるが、「中国地方から西ではタキの地名は断崖をさす」と言われるから白い岩肌の断崖という意味に解したい。

島四国八栗寺近くから見る巨岩の断崖は迫力がある。そして、白滝山が山伏たちの修行に使われていたという話に納得できる。六代吉充が青木城築城とともに見張所として白滝山を使うにあたって観音堂を建て、高名な山伏の常楽院静金を堂主とした所以である。観音堂は安政6年(1859)に再建された。

観音堂の前にある天狗像三体はそのような修験道の歴史の名残を示すものであり、興味深い。

天狗像の下の磨崖仏の石像の標示として「十字架観音像」と書かれている。細島、三庄観音寺、向島岩屋巨石などの三十三観音にも同様な石仏はあり、左手に掲げているのは十字状の仏具と解釈すべきだろう。子細に見れば、横棒はやや上側に反っていて十字架でないことは明白である。

(写真・文 柏原林造)

白滝山観音堂(因島重井町白滝山)


「インドネシアの新しい観光スポットの紹介」尾道市第16回外国人日本語スピーチ大会より

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シャフィイル・アナムさん(インドネシア・因島鉄工グループ会社みやおか実習生)

皆さん、こんにちは、私はシャフィイル・アナムと申します。22才です。インドネシアの中部ジャワにある、デマクという町から来ました。現在、実習生として因島にある「みやおか」で、船のブロックの溶接をしています。私は今年8月にインドネシアへ帰国しなければなりませんが、できれば、もっと長い間、日本に住みたいと思っています。というのは因島の人々と会社の人はとても親切ですし、また一番大切なのは、私がたくさんの経験と技術を学ぶことができるからです。

最初、私は因島に来て、ビックリしました。因島はインドネシアの村みたいです。私は思った。「ここは本当に日本かな?」ちょっと信じられない。そして日本語も、ちょっとちがう。訓練センターで学んだ日本語より、もっと難しい。例えば、「いたしい」とか、「おらぶ」とか、「しゃくる」、「はぶてる」など、辞書を調べても、この言葉は書いてありません。因島弁は本当に難しいですね!

さて、今日、私のスピーチのテーマは「インドネシアの新しい観光スポットの紹介です。」みなさんインドネシアの観光というと何をイメージしますか?……

これはインドネシアの地図ですね。インドネシアの国土は世界で13番目で、日本の約5倍です。ジャワ・スマトラ・カリマンタン・スラウェシ・イリヤンジャヤなど、数えたら、全部で13466も、あります。島がたくさんありますので、島によって言葉や食べ物や文化がちがいます。また、それぞれの島に、いろいろな観光スポットがあります。

はじめに、みなさんに紹介するのは、ラジャアンパットです。ラジャアンパットはインドネシアの西パプアにあります。ラジャアンパットは美しく静かな場所です。ラジャアンパットには1504の島があります。ここには、いろいろな、魚とさんご礁があり、世界で一番人気のあるダイビングスポットです。また、もっとも有名なのは、日本語で極楽鳥と言うセンドラワシでカラフルな、とても美しい鳥です。パプアにしかいません。
次に紹介するのは、コモドの島です。コモド島のある、国立公園はフロレスにあります。ここには、277種類の動物がいます。みんなアジアとオーストラリアから来たものです。例えば魚や鳥やトカゲなどいますが、その動物はほぼ、絶滅種だから、国に保護されています。ここの一番有名な動物はコモドドラゴンです。このドラゴンは、体長が約3メートル、体重が約100キロの危険な肉食獣で世界で、インドネシアのこの島にしかいません。皆さん、コモド島に行かれる時は、このドラゴンにたべられないように注意して下さい。

コモドの他に、もう一つ皆さんに紹介したい、めずらしい動物がいます。それはオランウータンです。かわいいですね!このオランウータンの生息地はカリマンタン島の国立公園で3種類のオランウータンがいます。オランウータンは、約35年生きることができますが、オランウータンの数は毎年減少しているので、国に保護されています。皆さん、オランウータンの意味を知っていますか?「オラン」は「人」、「ウータン」は「森」。だから「森の人」という意味です。

最後に、もう一つの観光スポットを皆さんに教えたいです。それはロンボック島です。この島はバリ島の東となりにありますが、ここはバリより、もっときれいでいい景色です。これはロンボック島の写真です。ピンクビーチ、クテビーチ、リンジャニ山です。この島の自然は素敵で、美しいです。だから、ロンボックは私がもっとも、好きな観光スポットです。インドネシアには、皆さんが、きっと感動する大自然と動物と植物がたくさんあります。

皆さん、もしチャンスがあれば、どうぞインドネシアにいらっしゃってください。私がインドネシアでお待ちしています。
いじょうで私のスピーチを終わります。みなさん、ご清聴ありがとうございました。

(終)

健康マージャンレディース大会

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初心者健康麻雀レディース大会が4日、いきいきサロン土生南で行なわれた。

尾道市因島土生町塩浜東区の有志が主催した。上位3位は次の通り。

  1. 門藤キヨ子(因島土生町塩浜東区)
  2. 河井美佐緒(因島土生町塩浜南区)
  3. 村上恵美子(因島土生町宇和部区)

大山神社で豆まき 節分厄祓に400人

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因島土生町の大山神社で3日節分厄祓大祭があり、400人が集まった。社殿で神事があり、つづいて鬼追いとお弓神事が行なわれた。

境内に作られた舞台から福男や来賓が、豆や餅の入った袋1000組を盛大にまいた。会場には子供づれが目立ち、賑やかな歓声がわいた。

耳祭り3月3日

大山神社境内の耳明(みみご)神社で3月3日午後耳祭りが行なわれる。

3月3日は耳の日。サザエを使った神事、耳明大神と縁結び、笹酒・ぜんざい振る舞い。神楽、フラダンス奉納。

大とんど舞う神明祭 大浜町4地区が競う

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およそ400年もの伝統を持つ、因島大浜町(大出元紀区長会長)神明祭が5日、公民館広場を中心に行われ600人が参加した。

東・西・中浜・沢崎の4地区から大とんど4基が繰り出し、競うように華麗な舞を披露した。祭りの中心を担う初老は平成辰巳会21人、還暦は酉戌会17人。

同町出身者や近隣各地から駆けつけた人もいた。

【因島総合病院100周年】因島総合病院透析室の今昔

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因島総合病院は今年100周年を迎えます。1982年(昭和57年)6月に透析室が開設となり患者4名・透析機器2台・河本紀一名誉院長1名と看護師3名で始め、現在では患者117名・透析機器30台・透析専門医師・看護師8名、さらに医療機器を専門とする臨床工学技士11名の充実した診療体制となり中四国地区有数の透析施設として患者様に治療を提供させていただいています。

さて、透析とは何でしょうか?体には二つの腎臓が尿を造っています。そして血液中の老廃物を除去し、血液のバランスを保ち血圧・貧血のホルモン分泌を行っています。この腎臓の機能が低下をすると生命を維持することが難しくなります。そのとき、透析治療が必要となります。しかも生命を維持するには週3回4時間以上の透析治療を終焉まで行う必要があります。その為、腎友会という患者様の組織で悩み等を共有し治療を続けています。

また昭和57年開設当初は、透析機器も、血液をろ過する膜もまだまだ発展の途中で透析時間も5時間以上必要としていました。さらには、尿毒物質も十分に取りきれず合併症で全身のかゆみ、貧血、関節痛など患者様にとっては、まだ耐える時代でした。そして当院に透析室ができるまでは、島外に行かねばならず、中には引越しをした人もいたと伺っています。

当院の指針にあります「地域医療を担う一機関としてー住民の健康と福祉の向上に努める」を目標に全国学会で毎年発表を行っています。しかし透析導入をしなくてすむように早期に専門医の受診、栄養指導等の啓蒙活動を今後も行なって参ります。地区で説明をご希望される方はぜひご連絡をお願いいたします。

(診療技術部長 西宏行)

100周年に向けて因島総合病院の昔の写真や関連するものを探しております。お持ちの方はご連絡をお願いいたします。電話0845-22-2552。

河本紀一名誉院長(前列中央)と透析室のスタッフたち

日本遺産認定記念 因島観光物産展 東京・銀座に出店

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日本遺産認定を記念しては25・26日、東京・銀座の広島ブランドショップTAU(たうTEL03-5579-9952)1階で、第5回いんのしま観光物産展を開く。午前10時30分~午後8時。26日は午後5時まで。

JA尾道市因島商工会議所、因島郷心会が協賛。地元12店舗が出店し、38品目が販売される。

博愛堂(はっさくケーキ、八幡焼など)▽松愛堂(島そだち、村上水軍せんべいなど)▽因島観光協会(だいだいポン酢、デコポンなど)▽パティスリー・プチフール(はっさくラスク、オランジェットなど)▽菓子処中島(はっさくブッセ、はっさく大福)▽和六農園(はっさくなど)▽小原水産(じゃこ天、因島海賊角天など)▽一色商店(干しタコ、デベラ)▽因島商工会議所(八朔さくさくラスク、はっさくん缶バッチ)▽濱岡酒造(麦焼酎・水軍海路、純米吟醸酒・村上水軍など)▽ふじよし(ポン酢、れもん味噌)▽プカラス(缶バッチ、リユースボトル)。

会場で、日本遺産認定記念のグッズも販売される。

村上海賊船デザインポーチ、ミニトート▽幸せオレンジタオル▽水軍マフラータオル▽日本遺産缶バッチ▽新・村上海賊タペストリー▽因の島バスチョロQ。

尾道地区保護司会「社会を明るくする運動」入選作文【1】「コミュニケーションを大切に」

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尾道地区保護司会(小川曉徳会長)が行った第66回「社会を明るくする運動」作文・標語コンテストで表彰された作文を掲載する。

「コミュニケーションを大切に」

因北小学校6年 清水大輔さん

ぼくは、社会を明るくするためにはコミュニケーションを大切にすればいいと思います。理由は、コミュニケーションをとれば、相手の心や自分の心が明るくなるからです。

ぼくは、五年生の時に転校してきました。その時、知り合いがだれもいなくてすごく不安でした。だけど、クラスの友達が、
「おはよう。」
と一声かけてくれただけでもすごくうれしかったし、学校にも行きやすかったし、自分から声をかけて友達の輪が広がっていったように思います。たった一声の言葉だけど、とても大切なような気がします。コミュニケーションをたくさんとることによって、クラスの中で、一人でさみしいと思う子がいなくなると思います。

また、朝に地域の人達に会ってもぼくは、
「おはようございます。」
と自分からあいさつをしています。すごくはずかしいけど、がんばってあいさつをするようにしています。地域の人にあいさつをし続けていると地域の人が笑顔になっていたからよかったと思います。

そして、家族のなかでも、ぼくはいろんな話をよくします。学校であったことや友達と遊んだことについて話をしています。だから、ぼくの家の食たくはいつも明るいです。もちろん、しゃべりすぎておこられることもあります。だけど、たくさんしゃべっていると、相手の気持ちが分かるし、自分の気持ちも伝えることができます。そうすることで、自分のまちがいに気づいたりできるし、おたがいが気づきあったりもできます。

兄弟げんかをしてしまえば、何が悪かったか話し合って仲直りします。ぼくと弟が口げんかをしてしまったとき、けんかになったわけを二人で話をしていると、自然に二人とも笑顔になって、仲直りしています。

コミュニケーションをとらなくなってしまうと、家族や友達のことが分からなくなったり、けんかでいつまでも仲直りができなくなったりしてしまいます。だから、コミュニケーションが大切だと思います。

そうしたコミュニケーションには、思いやりがぼくは必要だと思います。理由は、たくさん話をして相手がどう思っているのか、気持ちを分かるためには、思いやりが必要だと思うからです。

思いやりのあるコミュニケーションがなくなると、犯罪の多い世の中になってしまうと思います。そうなってしまわないために、ぼくができることである、あいさつをみんなにし、さみしいと思う人がいないようにしていきたいと思います。それが社会を明るくする第一歩だと信じて、ぼくは続けていきたいと思います。

ぼくの目標は、さみしいと思う気持ちを持つ友達や家族をつくらないことと、自分からすすんであいさつをしたり、困ってる友達に自分から声をかけて、コミュニケーションをたくさんとってぼくといっしょにいたら楽しいと思われる人になりたいです。そのことが、社会を明るくすることにつながると思います。

因北小学校6年 清水大輔さん


社会を明るくする運動 小中学生の作文を表彰

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尾道地区保護司会(小川曉德会長)は1月29日、第66回「社会を明るくする運動」作文・標語コンテストの入選者を表彰した。

作文の応募は小学生1227点、中学生334点。入選16人。標語の応募390点。入選8人。

【小学生】

  • 広島県推薦=岡田颯斗(高見)、檜山京花(日比崎)、山根咲(高見)
  • 尾道市入選=田坂凪(因島南)、清水大輔(因北)、島田友都(栗原)、佐藤駿太(長江)、半田月香(向島中央)

【中学生】

  • 広島県入選=山中凛々(長江)
  • 広島県推薦=中原乙華(瀬戸田)、高垣菜々美(美木)
  • 尾道市入選=若林凛(重井)、近藤千月(栗原)、池田碧(瀬戸田)、内海佳華(長江)、檀上葵咲(浦崎)

【標語】

  • 広島県推薦=岡野ななみ(因島南)、槇中将也(美木)、高橋海愛(向東)
  • 尾道市入選=中司汐音(向東)、坂元愛美(因島南)、實政寧桜(美木)、山中向日葵(同)▽檀上芽久(浦崎)

ふるさとの史跡をたずねて【28】常楽院静金供養碑(因島重井町小林)

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常楽院静金供養碑(因島重井町小林)

白滝山観音堂の堂主常楽院静金の供養碑が小林(こばし)の島四国高照院の隣にある。(写真右端)供養碑は大正九年の三百大遠忌に建てられているので、高齢であったことがわかる。常楽院静金大徳が戒名で、本名は峯松作兵衛と言い、細島で山伏をしていた人である。細島はかつて山伏島とも呼ばれ、多くの修験者がいた。小細島との間は今でも「山伏瀬戸」と呼ばれている。

重井峰松(峯は峰の異体字)氏の祖は、足利尊氏が九州へ下ったときの従者で、帰国の際尾道で病気のために戦列から離れ、宿の娘を娶った。その後重井に来て峯松五郎左衛門義光と名乗ったと伝わる。五郎左衛門家は白滝山表参道と伝六ロードが交差するところにあり、大瀬戸と呼ばれる。また白滝山南西の尾根にある峯松神社には、「峯松元祖豊安大権現天保十二年二月建之」と書かれている大岩などがある。
常楽院静金は四代五郎左衛門の五男で、大瀬戸家最初の分家である。常楽院峯松氏は初代から九代までが修験者で、権大僧都の高位者も輩出している。

なお、左端の大きな墓碑には七代夫婦と八代の名が記されている。

(写真・文 柏原林造)

特別支援学校しまなみ分校 歌・笑い・踊りの文化祭

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因島大浜町の県立尾道特別支援学校しまなみ分校で文化祭が1月28日、盛大に行なわれ、多数の保護者、卒業生、住民が参加した。

小学部6人が、劇「とりの王さまこんてすと」。中学部8人は、英語劇「しまなみカフェ」に挑戦。高等部12人は、創作劇「恋するしまなみストーリー」を熱演した。

展示と模擬店が人気を呼び、木工や家庭の製品が完売になった。

因島・瀬戸田高校合同マラソン 230人が完走

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因島高校と瀬戸田高校の連携授業のひとつである第7回合同マラソン大会が9日、びんご運動公園で行なわれた。

参加したのは1・2年生230人。男子8㎞、女子4㎞で、全員が完走した。

因島高校就職内定者 ホテルで食事マナー 社会への旅立ち激励

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因島高校就職内定者のためのテーブルマナー講習会が15日、ホテルナティーク城山であり、3年生21人が参加した。同校の就職希望者32人全員の内定が決まっている。

これは生徒の社会への旅立ちを激励する行事で、同校PTA(荻野龍彦会長)が主催した。今年で15回目。この活動を支援してきたNPO因島教育ネットワークの会員、PTA役員、教員も出席した。

講師は同ホテルの稲角成之支配人。メニューは欧風瀬戸内料理。学んだのはフランス料理のマナー。コートや持ち物の取り扱い、手洗い、椅子の座り方、ナプキン、ナイフ、フォークの使い方などの指導を受けた。
とりわけ舌平目のムニエルの食べ方について、図を使った、ていねいな説明があった。

国際ソロプチミスト因島(松浦節子会長)の会長ら3人が会場を訪れ、ピンク色のらんのデンドロを生徒全員に贈った。

メニューは次の通り。

【欧風瀬戸内料理】パンチェッタのキッシュ▽スペイン風玉ねぎのスープ▽舌平目のムニエル・醤油風味のバターソース▽ソースのいらないハンバーグ▽白玉とバニラアイスクリーム・アングレーズソース▽コーヒー。

尾道市一般会計予算案 627億2千万円

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尾道市は14日、2017年度当初予算案を発表した。過去最大規模の627億2000万円。前年度当初比で1・7%増。

その主な要因として、昨年6月に発生した豪雨災害の復旧工事、因島総合福祉保健センター整備、クリーンセンターの焼却施設更新などの大型事業があげられる。

注目される事業は次の通り。

  • 因島総合福祉保健センター整備
    • 8億348万円。旧田熊中学校を改修し、公民館を併設した因島地域の保健・福祉の中核となる施設を整備する。
  • 因瀬クリーンセンター整備
    • 13億3167万円
  • 尾道市クリーンセンター整備
    • 14億1623万円。
  • シトラスパーク再生事業
    • 4750万円。「健康」をキーワードに「食・運動・市民交流」を楽しめる多目的公園への再生を図る。
  • 東生口公民館建設事業
    • 2億1322万円。
  • 本庁舎整備事業
    • 2億8141万円。
  • 因島総合支所庁舎整備事業
    • 2843万円。
  • 消防庁舎建設事業
    • 5億1569万円。瀬戸田分署と向島分署の移転建替。
  • 乳幼児等医療費助成事業
    • 2億8615万円。2017年度10月以降、助成対象を拡大。通院・入院とも中学3年まで。所得制限をなくす。
  • 尾道子育て応援スタイル構築事業
    • 2273万円。妊娠期から子育て期まで切れ目のない支援を行なう。

続・四国遍路スケッチの旅【13】別格15番 箸蔵寺(徳島県三好市)

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別格15番 箸蔵寺(徳島県三好市)

早朝一番は、金比羅さんの奥の院といわれる箸蔵寺である。別格札所の中では唯一ロープウエイが設置されているが、今回は車道を利用して行くことにした。

しかし、生憎進入口がわからずもたつく。なんとか登山口を見つけ、細い登山道を軽自動車の利点を生かし、荒れた道路ながら、やっと仁王門に到着する。しかし、なんと車道に鎖止めがされ、そこから通行が出来ない。徒歩でも更に1キロ以上登るだろう。

仕方なく、ここで仁王門をスケッチ。折角来たので引き返し、ロープウエイを利用して登り、参拝を済ませるという一幕だった。

(絵・文 大橋博)


父のアルバム【46】第六章 八朔と生きる

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祖父を継いだ父はわが家の畑に革命を起こした。それまでに誰も発想しなかった、電気を畑に引いたのである。そのことで、畑とそこでの作業は様相が一変した。

その正確な時期は定かではないが、「畑に電気を引いたんで!」と私に告げた父の声は弾んでいた。無理のないことだ。そのことはわが家にとって歴史的事件なのである。

それにしても何処から電線を延長したのだろうか、聞き忘れてしまった。ホテルのある、目の前の山からか、それとも遠く離れた居住区からか。電線は、祖父の代に建てられた木造二階建ての納屋(倉庫)に引き込まれた。

納屋のなかに電動のポンプが設置され、柑橘の消毒作業が格段と楽になった。最早、手動のポンプは昔話になったのである。

灯りがともることによって、早朝と夜間の作業ができるようになった。勤務との兼業である者にとってそうした環境は実に好都合である。収穫と出荷の追い込みにとってはとりわけそうであろう。

さらに電気を引くことで納屋が生活拠点になった。そこに、電気だけではなく、従来のものに加えて新たに掘った農業用の井戸から水を取り、手づくりの水道を通したのである。そうすることで、納屋は食事を作れる生活拠点にもなった。必要とあれば宿泊も可能である。

さらに畑を知人や親族をもてなす場として活用するようになった。柑橘を収穫し、その場で昼食をともにするのである。アルバムには、その時写した写真が何種類も残っている。実に楽しそうである。

畑とその作業の革命をなしとげた父は、並行して運搬手段の改善に着手した。時代に合わせて、一輪車、つづいてエンジン付きの運搬車を導入した。サスやイグリ、背負子(しょいこ)の時代は完全に終わった。奥まった小山のふもとにある、わが家の畑にとって運搬作業は宿命的な難点であった。運搬作業の改善によって、きっと父親の農作業は飛躍的に活性化したに違いない。

父は畑を祖父から継ぐにあたって、自分らしいやり方を追い求めたのであろう。曽祖父や祖父が綿綿(めんめん)とつづけてきた、耐える農業を一新し、自らのロマンの実現としての攻めの道を模索しはじめたのである。

こうした生き方は、教育委員会の勤務が終了した後に本格化し、死ぬまで変ることはなかった。

(青木忠)

父が参加していた、柑橘グループの八朔作り振興大会の記念写真。前列左からふたり目が父。左端が母である。

因島高校が総合学科発表会 経験活かし進路をさぐる キャリア学習の成果示す

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因島高校は7日、同校体育館において、全学年による第1回総合学科発表会を開いた。これは、総合学科の同校が推進してきた、キャリア学習の成果を学校関係者や地域に公開する行事である。

キャリア学習とは、生徒の経験を活かし、将来の進路を自らが見つけていくことをめざす。最初に1、2年生が発表し、3年生が、1年を通じて行なった次の課題研究を発表した。

国語=西尾維新作品にみる「言葉」▽地理歴史=因島の地域振興▽生物=メダカの視覚実験~ぐるぐる実験~▽化学=王水の研究、溶解した金属の析出▽保体=伸肘倒立▽美術=配色によるイメージ▽工業=防球ネット~圧力容器に夢のせて~▽音楽=音のハーモニー▽福祉=認知症▽情報=因島の魅力を伝えよう▽外国語=外国の子供たちに絵本の読み聞かせをしてみよう▽家庭=どうして膨らむの?~ベーキングパウダーの力~▽書道=褚遂良「楷書千字文」の研究。

因島技術センター 配管艤装研修終了

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造船技術の継承と人材育成を進める、因島技術センター(秋吉公廣会長)の4日間の配管・艤装初級専門技能研修が内海造船因島重井事業所で行われ10日、終了した。6社12人が参加した。

内海造船3人▽三和ドック2人▽ジャパンマリンユナイテッド2人▽大濱漁業宇和島鉄工所2人▽中谷造船(江田島市)2人▽新笠戸ドック(下松市)。

貨物船「日昇丸」が進水 内海造船瀬戸田

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内海造船瀬戸田工場で建造中の貨物船「日昇丸」が10日、進水した。5月上旬完工予定。

全長=約159.9メートル▽幅=25メートル▽深さ=23.06メートル▽総トン数=約1万0350トン▽車両搭載台数=13メートルトレーラ約52両、乗用車約900台▽航海速力=約22.7ノット▽船籍=名古屋。

ことばの輝き優秀賞作品 因島高校宮地さんが優秀賞受賞

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広島県教育委員会が行なう、「ことばの輝き」コンクール(読書感想文部門)において、因島高校3年の宮地彩乃さんが優秀賞を受賞した。以下全文を掲載する。

ことばの輝き優秀賞作品

「変わる」ということ

因島高校3年 宮地彩乃

「頼むよ。私を一緒に連れて行ってくれ。この酸化する世界の夢から醒めさせてくれ。さあ、さあ、さあ」その時、私は胸が締めつけられる思いだった。凶悪な地下組織の幹部という肩書きを名乗る少年と見紛うような若い青年。今までずっと本性が見えなかった青年の本音が初めて見えた瞬間。大人になりきれていない青年の切実な願い。そう思うと、自然と涙がこぼれた。

私は昔から戦う物語が好きで、歴史ものからファンタジーまで、色々なジャンルの戦う物語を読んでいた。ある時、友人が薦めてくれたのは『文豪ストレイドッグス』という漫画=写真右=だった。ちょうどアニメが放送されていたので、漫画と一緒に見た。とても私好みの内容で、過去編が小説になっていると知り、さっそく購入した。最初は少し登場人物が違うだけで内容はわりと似たものだった。それぞれの立場の違いを超えて仲の良い青年たちが酒を酌み交わす光景を想像すると微笑ましかった。しかし、次のページから雰囲気は一変した。友人の失踪、裏切り、突如攻撃を仕掛けてくる犯罪組織。目まぐるしく変化する彼らの日常を、私は食い入るように目で追った。次のページではどんな展開になっているんだろう。私は息を呑みながら、時間も忘れて読み続けた。

私は小さい頃、まわりの友人に比べて体が弱かった。体が弱いといっても、風邪をひきやすかったり、稀に先天の偏頭痛に悩まされたりする程度なのだが、それでもすべてがみんなと同じようにはいかなかった。もともと話すことが苦手だということもあり、私は一人で過ごすことが多かった。その頃から私は本をよく読むようになった。人の少ない図書室が過ごしやすいというのもあったのだが、何故か自然と本に手が伸びた。中でも戦う小説はよく読んだ。戦う小説の主人公は、少なからず問題がある。それは肉体面だったり精神面だったり、みんなどこか欠陥を抱えていた。それでも抗おうとする姿には心惹かれるものがあった。『文豪ストレイドッグズ』に出てくる青年も、才能に恵まれたが心の成長がついていかず、もがいていた。私は早く青年を救ってほしくて、抗い続ければ報われるのだと信じたくて、どんどんページをめくって、物語を読み進めていった。

そしてクライマックス、私の求めていた青年への救いの手は思いもよらない形で訪れた。青年の友人の死に、私は胸が張り裂けそうだった。「ただ泣いている子供だ」と称された青年が、唯一無二である友人を失って普通でいられるはずがない。私は自分が絶望を見た気分だった。しかし、青年は変わった。友人の遺した言葉を頼りに、必死に生きようとした。驚いた。この青年がもし私だったなら、私はその場で友人のあとを追っていたかもしれない。そこまで私は強くなかった。やはり主人公はみんな強いのか、そう思った。だが違った。青年は決して強いわけではなく、「強くあろう」としていただけだった。大切な人を二度と失わないように。それを理解した時、私はすっと心が軽くなった気がした。

「人を救う側になれ。どちらも同じなら、佳い人間になれ。そのほうが、幾分かは素敵だ」青年の友人が最後に青年に遺した言葉だ。この言葉を聞いて青年は変わった。決して強くはない彼が変わった。だったら、私も変われるかも知れないと思った。体が弱いから、話すことが苦手だから、そうやって何かのせいにして逃げていたことにも、今なら向き合える気がした。

私は変わりたいと思った。強くなりたいと思った。大切な人を失わないように大切な人を救えるようになりたい。私には看護師になりたいという夢がある。それは漠然としていて、今になって何故看護師になりたいのか考える時がある。考えて、考えて、毎回辿りつくのは「死んでほしくない」という綺麗ごとのような思いだった。死とは命の喪失。人はいずれ死んでしまう。そして二度と会えなくなる。その事実を私は受け入れたくなかった。一秒でも長く生きてほしい。そのために何もできないより、少しでも何かできれば、万が一失ってしまった時でも罪悪感は薄いのではないか。そんなひどく利己的な思いもある。実際に薄れることはないのだろうが、それでもできる限りのことをしたい。私は人に奉仕したいという気持ちが特別に強いわけではないが、目の前で苦しんでいる人がいれば、助けたいと思う。今の私にそれができるとは思えないが、だからこそ変わりたい。できるようになりたい。すぐには無理かもしれないが、幸い看護師になるまで少し時間がある。自分の夢をつかむために、大切な夢をつかむために、大切な人を救うために自分を変えていきたい。

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