趣味の手芸で、因島三庄町の吉本喜恵子さんを中心に交流の輪が広がっている。
吉本さんが本格的に手芸を始めたのは40年前。大切にしまっていた古い着物、帯、浴衣、布団などをなんとか活用したいという想いからだった。
主に各種の人形、十二支の置物、壁にかけるタペストリーなどを作りつづけてきた。この3月には、作りためていた、約100種類の雛人形を自宅に飾った。
最初は近所の人が見にきていたが、やがて他の町に住む友人が訪れるようになり、今では初対面の人もやってくる。
毎月、その季節に合わせて飾りつけが変わる。例えば5月は端午の節句、6月はかたつむり、というように。それが見学者にとって楽しみになっている。
まるで手芸品のギャラリーのようになっている。また、おしゃべりをしながら一緒に作るサロンにもなっている。「どうぞお気軽においでください」と語る。