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「社会を明るくする運動」入選作文【8】小さな積み上げが、社会を変える!

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尾道地区保護司会(村上俊昭会長)が行った第71回「社会を明るくする運動」作文・標語コンテストで表彰された作文を掲載する。

小さな積み上げが、社会を変える!(中学校の部 尾道市長賞)

高西中学校2年 宮地凛奈さん

犯罪や非行のない明るい社会づくりのために一体何をどうすればいいのか、私は今まで一度も考えたことがありませんでした。

連日殺人事件や自死、テロ、コロナなど様々な悲しい出来事が多々報道されています。憔悴した遺族、神妙な顔で何かを語る関係者、淡々と原稿を読み上げるアナウンサー、あまりにも当たり前のように毎日繰り返される事実に耳をふさぎたくなります。

“社会を明るく”とありますが、私一人ではとても解決できる問題ではありません。しかし、作文を書くにあたり微力な自分に今、一体何ができるだろうか?とはじめて真剣に考えることができました。

まず、「社会」とは何かを辞書で調べてみると「共同の生活を営む人間の集団」とありました。私の生活の中で言うと、家族、学校そして周りの地域が当てはまります。

その周りの地域で私は以前、信じられない光景を目撃したことがあります。ある日の夕方、母と一緒に近所のスーパーへ車で買い物に出掛けた時のことです。私達の車の前には黒い軽自動車が走っていたのですが、信号が赤になり前の車も私達の車も停車しました。次の瞬間、黒い車の運転席側のパワーウインドウが開いたかと思うと、運転手の男性がティッシュやペットボトルなどのゴミをなんのためらいもなく投げ捨てたのです。

その一連の動きを真後ろで見ていた母と私は思わず、「えっ!ウソでしょ?」と大声を出してしまうほど大変驚き、二人で顔を見合わせてしまいました。その車のルームミラーには、男性の顔がはっきりと写り、様子がしっかりと見てとれたのですが、男性は一見普通の人のように見え、そんなことをするような感じが無かっただけに、何だか怖いなと思ったし、非常に情けない気持ちになりました。できることなら今すぐにでもその捨てられたゴミを片づけに行きたかったけど、信号が赤から青になり、車が発進し始めたので、道路の真ん中だったこともあり、そんな危険なことをする訳にはいかず、そのまま見過ごすしかありませんでした。

母は「凛奈、あんな非常識なことをする大人になってはいけないよ。世の中、良い人間もいれば悪い人間もいる。人に迷惑をかけることのないように生きなさい。」と少し呆れた様子で母が言ったので、本当にその通りだな、と私も妙に納得しました。

自分のためなら多少人に迷惑を掛けてもいい。この男性のような自分勝手な人ばかり集まったらきっと世の中色んな問題が起こり、大変なことになってしまいます。

家族、学校、地域社会の中で私を含め、一人ひとりが当たり前のルールを守る。例えば、家族の中のルールで言えば、毎朝自分の力で起床する。

誰かに起こしてもらわないとか、学校のルールであれば、学校生活に適した服装で生活をする、友達を大事に、いじめを絶対にしてはいけないだとか、地域のルールなら、ゴミは決められた曜日に決められたゴミをきちんと分別して、決められた場所に捨てるなど、どれも基本的で当たり前のことだけれども、社会の中で一人ひとりが自分の役割をしっかり果たし、自分にできることは何かということをよく考えて行動に移すことができなければ犯罪や非行のない地域社会をつくることなどできないと思います。

今の自分にできることは、身近なところからのルール、つまり私の家族の中のルールを守ることだと考えます。

自分が使った物は自分で片づける、門限を守るやあいさつをしっかりとすること。頼まれたことは心よく引き受けるなどです。

一つ一つはどれも小さなことだけれど、そのルールを面倒くさがってさぼってしまうと必ず誰かに迷惑がかかってしまいます。自分がやらなかったことで誰かが代わりに身代わりになることがないようにきちんと役割りを果たそうと思います。

そして学校や地域社会の中でも、みんなのために私ができることは何かを考えて行動し、「人に迷惑をかけることがないように生きる。」ことを心がけていきたいです。

小さな社会で一人ひとりが心がけていれば、広い社会に出ても周りの人のことを思いやり、自分が今やるべきことが何かということを考えて行動することが犯罪や非行・いじめなども減らすことにつながっていくと私は信じ、小さなことから積み上げていきたいと思います。

第71回「社会を明るくする運動」作文・標語コンテスト 表彰者の皆さん

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