テレンス・ケリー氏は1920年、イギリスリバプール市で生まれ、第二次世界大戦中日本軍の捕虜になるまで、イギリス、ヨーロッパ、極東で、イギリスの主力戦闘機「ハリケーン」を操縦していた。
1942年3月30日、ジャワ島で捕らえられ、英空軍兵捕虜約100人のうちの一人として、捕虜運搬船「大日丸」で因島英軍捕虜収容所(尾道市因島三庄町)に移送された。
「地獄船で広島へ」は、そこでの約3年半の生活の回想録である。
本書は、著者からの翻訳出版の承認を受けて、「尾道赤レンガの会」(前身・日英友好モニュメントを建てる会)有志によって、2013年から日本語翻訳が始められ、2021年5月発行された。
通販サイト「アマゾン」で2,200円で購入できる。一般書店では販売していない。
なお、電子書籍キンドル版は半額の1,100円で購入できる。
因島図書館、尾道中央図書館、広島県立図書館に寄贈され、閲覧・貸出可能になる予定。
著者ケリー氏は、序言の中で
この収容所はおそらく日本の捕虜収容所の中で最高だった。
……我々は普通の日本人と並んで働いた。
……ほんの少し彼らの言葉を学び、同じ食べ物を食べ、同じ傷で苦しみ、同じ爆撃に耐えた。
戦争の終わるころ、同じ窮乏を味わった。
と述べている。
1998年11月、ケリー氏はアン夫人と共に、「アガペ・心のいやしと和解の旅」の一員として、因島三庄町を訪れ地元住民らと再会し交流した。2013年9月、93歳で亡くなっている。
本書の構成
- 第1章「自由、最後の日々」
- 第2章「ボエイ・グロドク刑務所」
- 第3章「想像を絶する航海」
- 第4章「寺院の島-因島」
- 第5章「ホンコン義勇防衛兵入所」
- 第6章「日立造船」
- 第7章「主食」
- 第8章「元気ボーイズ」
- 第9章「日本人との生活」
- 第10章「第二の祝福」
- 第11章「不可解なホストたち」
- 第12章「因島空襲」
- 第13章「取り戻された自由」
- エピローグ
翻訳本の各担当は以下の通り。
- 1~4、6~8章=南沢満雄
- 5、9、11章とエピローグ=若松英士
- 10、13章=溝淵尚子
- 12章=青木忠
- 現地取材協力=岡野誠(因島中庄町)
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