因島土生町出身の濱田昌範さん(濱田昌範建築設計事務所)が30日、第43回日本建築士会連合会賞優秀賞を受賞する。
対象になったのは、濱田さんが設計した福山市の住宅=写真下。場所は藤井川の河口付近。そこは河川氾濫浸水が想定される土地である。
この敷地に家族3人のための最小限住宅を計画し、補強範囲と浸水被害を極力小さくすることを最優先。
1階を最小限の面積に留めた鉄筋コンクリート造とし、2階は軽く少ない材料とするため、近隣地域材を使用した木造とし、構造と仕上げを一体とした。
敷地の持つ悪条件を克服しながら新たな価値観や心揺さぶる提案に挑戦した。
濱田さんは因島高校を経て神奈川大学に進学。卒業後に東京の設計事務所に勤務。1997年に独立し、尾道市山波町に事務所設立。
今回受賞する作品は、昨年のひろしま住まいづくりコンクール優秀賞。瀬戸田町の古民家再生の作品も同コンクールで最優秀賞。
「自然エネルギーをフル活用して暮らす木造の家」を設計上の立場とする。
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